あの時からずっと、君は俺の好きな人。
*
「おい涼太! ロケット花火こっち向けて打つな!」
「……? 人に向けて打って遊ぶものなんじゃないの?」
「あ、そうなんだ。じゃあ俺も浩輝に向けて打つわ」
「はあ!? やめろや!」
水野くんと内藤くんがロケット花火片手に新田くんを追いかけ回す。新田くんには悪いけれど、その様子がおかしくて私は笑ってしまう。
「わー、きれいだねー」
「うんうん。私子供の頃以来なんだけど、やっぱりいいもんだね」
美結と坂下さんは大人しく手持ち花火で色とりどりの光を楽しんでいた。三上さんも線香花火の儚げな光をじっと見つめている。
私は三人の近くにしゃがみ、みんなの様子を眺めていた。
いまさっき日が沈み、暗い夜の海と星がたまに瞬く夜空。花火が綺麗に映える景色だった。
「あ、花火でバケツいっぱいになっちゃったねー」
美結が火消し用のバケツを眺めて言った。花火の量が多すぎたようで、水の張ったバケツはやり終わった花火が隙間なく刺さっていた。
「おい涼太! ロケット花火こっち向けて打つな!」
「……? 人に向けて打って遊ぶものなんじゃないの?」
「あ、そうなんだ。じゃあ俺も浩輝に向けて打つわ」
「はあ!? やめろや!」
水野くんと内藤くんがロケット花火片手に新田くんを追いかけ回す。新田くんには悪いけれど、その様子がおかしくて私は笑ってしまう。
「わー、きれいだねー」
「うんうん。私子供の頃以来なんだけど、やっぱりいいもんだね」
美結と坂下さんは大人しく手持ち花火で色とりどりの光を楽しんでいた。三上さんも線香花火の儚げな光をじっと見つめている。
私は三人の近くにしゃがみ、みんなの様子を眺めていた。
いまさっき日が沈み、暗い夜の海と星がたまに瞬く夜空。花火が綺麗に映える景色だった。
「あ、花火でバケツいっぱいになっちゃったねー」
美結が火消し用のバケツを眺めて言った。花火の量が多すぎたようで、水の張ったバケツはやり終わった花火が隙間なく刺さっていた。