あの時からずっと、君は俺の好きな人。
「じゃあカレーパン取り置きしとこうか? なっちゃんに連絡すればやってくれるよ」

「マジか! お願い!」

「うん、いくつ?」

「2つ……3つで!」

「購買で4つも買ったのに、まだ3つも食べるの?」


水野くんのあまりのカレーパンの好きっぷりに私は笑いながら言った。


「だって、吉崎さん家のパンは全然別物だから! さっき言ったでしょ?」


水野くんが楽しそうに言う。

ーー彼とのおしゃべりは楽しくて。ずっとこのまま喋れていればいいのに、と思ったけれど教室に着いてしまった。残念。

そして私は美結の元へ、水野くんは新田くんと内藤くんが居る窓際の方へと、それぞれ向かった。

席に着くなり、私は急いでなっちゃんにメッセージを送った。


『 すぐカレーパン3つ取り置きしといて!』


するとすぐになっちゃんからこのような返信があった。
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