あの時からずっと、君は俺の好きな人。
*
「水野くんが来ても変な事言わないでよね、なっちゃん」
「はいはい分かりましたー」
帰宅後、カウンターに立ちパン屋の手伝いをしている私。
なっちゃんは約束通りカレーパンを3個取り置きしておいてくれていたけれど、何故か異常なまでにニヤついている。
今だって商品陳列をしながらも、ときどき私の方を見ては気持ち悪いほどニヤニヤしていた。
ーー本当に私が今頼んだこと分かってるのかな、この人。
「藍なんかそわそわしてるねー」
「し、してないから。なっちゃんが何を想像してるかは知らないけど、何もないからね!」
美結や三上さんといった友達に恋がバレるのはまあいいけれど、身内に知られるのはやはり気恥しい。
しかしなっちゃんは私に疑いのまなこを向ける。
「ふーん……」
「ほんとだってば!」
私が叫ぶように否定した直後、店舗のドアが鈴を鳴らしながら開いた。
「水野くんが来ても変な事言わないでよね、なっちゃん」
「はいはい分かりましたー」
帰宅後、カウンターに立ちパン屋の手伝いをしている私。
なっちゃんは約束通りカレーパンを3個取り置きしておいてくれていたけれど、何故か異常なまでにニヤついている。
今だって商品陳列をしながらも、ときどき私の方を見ては気持ち悪いほどニヤニヤしていた。
ーー本当に私が今頼んだこと分かってるのかな、この人。
「藍なんかそわそわしてるねー」
「し、してないから。なっちゃんが何を想像してるかは知らないけど、何もないからね!」
美結や三上さんといった友達に恋がバレるのはまあいいけれど、身内に知られるのはやはり気恥しい。
しかしなっちゃんは私に疑いのまなこを向ける。
「ふーん……」
「ほんとだってば!」
私が叫ぶように否定した直後、店舗のドアが鈴を鳴らしながら開いた。