あの時からずっと、君は俺の好きな人。
「いくら?」
「あ、390円だけど……。300円でいいよ」
「えっ!? なんで?」
「いいからいいから」
私は冗談めいて言った。今日の昼休みに水野くんがカレーパンを奢ってくれた時の口調を真似て。
すると水野くんも昼休みの件を思い出したのか、くすりと笑った。
「じゃあお言葉に甘えて。ありがと、吉崎さん」
「うん」
そしてお金のやり取りをし、カレーパンを袋に入れて水野くんに差し出す。
「取り置き、ありがとう。じゃあ俺もう行くね」
「ーーうん」
もう行っちゃうのか、この前みたいにお茶でも飲んでゆっくりしていけばいいのに……と思ったけど、そんな誘い文句私に言えるはずもなく。
それにこの後はお店が忙しくなる時間帯。
手伝いもせずに水野くんとのんびりしてしまったら、なっちゃんに悪い気がした。なっちゃんは別にいいと言うだろうけど。
「あ、390円だけど……。300円でいいよ」
「えっ!? なんで?」
「いいからいいから」
私は冗談めいて言った。今日の昼休みに水野くんがカレーパンを奢ってくれた時の口調を真似て。
すると水野くんも昼休みの件を思い出したのか、くすりと笑った。
「じゃあお言葉に甘えて。ありがと、吉崎さん」
「うん」
そしてお金のやり取りをし、カレーパンを袋に入れて水野くんに差し出す。
「取り置き、ありがとう。じゃあ俺もう行くね」
「ーーうん」
もう行っちゃうのか、この前みたいにお茶でも飲んでゆっくりしていけばいいのに……と思ったけど、そんな誘い文句私に言えるはずもなく。
それにこの後はお店が忙しくなる時間帯。
手伝いもせずに水野くんとのんびりしてしまったら、なっちゃんに悪い気がした。なっちゃんは別にいいと言うだろうけど。