あの時からずっと、君は俺の好きな人。
*
「こんなとこにいたの。探したよ」
いきなり声をかけられたので、私はびくりとする。しかしその声がーー。
大好きなあの人の声だったので、私は恐る恐るながらもうなだれていた首を上げた。
しゃがむ私の頭上には、水野くんが心配そうな顔をして見下ろしていた。
「み……水野くん。どうしてここに? 新幹線、乗ったんじゃなかったの?」
すると彼は呆れたように小さくため息をついた。
「いやそれはこっちの台詞だよ。1回新幹線に乗ったんだけど、窓の外でホームに残ってる吉崎さんが見えて。俺慌てて出てきたんだよ」
「なんで……」
「え? だって何かあったのかと思ってさ。心配じゃん。つーか、俺はたまたま気づいたから出てきたけど、みんなだって気づいたら来たと思うよ」
「…………」
「つーかさー、前に言ったでしょ。なんか心配なことがあったら俺に言ってって。新幹線に乗れないなら言ってくれよ、もう」
「こんなとこにいたの。探したよ」
いきなり声をかけられたので、私はびくりとする。しかしその声がーー。
大好きなあの人の声だったので、私は恐る恐るながらもうなだれていた首を上げた。
しゃがむ私の頭上には、水野くんが心配そうな顔をして見下ろしていた。
「み……水野くん。どうしてここに? 新幹線、乗ったんじゃなかったの?」
すると彼は呆れたように小さくため息をついた。
「いやそれはこっちの台詞だよ。1回新幹線に乗ったんだけど、窓の外でホームに残ってる吉崎さんが見えて。俺慌てて出てきたんだよ」
「なんで……」
「え? だって何かあったのかと思ってさ。心配じゃん。つーか、俺はたまたま気づいたから出てきたけど、みんなだって気づいたら来たと思うよ」
「…………」
「つーかさー、前に言ったでしょ。なんか心配なことがあったら俺に言ってって。新幹線に乗れないなら言ってくれよ、もう」