あの時からずっと、君は俺の好きな人。
ーーだけど。あの事故で生存者は私1名。たった1名なのだ。じゃあ、彼は……。
私は震える手で枕元に置いていたスマホを手に取り、恐る恐るウェブ検索をする。絶望的な予想を確かめるために。
『新幹線 脱線事故 被害者 名簿 』
すぐに検索結果が出てきて、私はスマホをタップして一覧を見始める。700名以上の人名の羅列。それを順に辿っていく。
ーーお願い。違いますように。
しかし私は見つけてしまう。
『 水野直樹(37)
水野京子(36)
水野蒼太(11) 』
6年前の新幹線脱線事故の被害者名簿に、確かにその名前があった。
ーー水野蒼太(11)。
私はいても立ってもいられなくなり、飛び起きた。
そして先程水野くんが落とした、切れたミサンガの入ったお守り袋を手に取り、急いで部屋を出る。
そして一目散で向かったのは、男子が宿泊している部屋の前。
みんなが寝静まっているはずの時間に女子が男子部屋に行くなんてとんでもないことだが、とにかく私は一刻も早く水野くんに会いたかった。
ーー彼の存在を確かめたかった。
部屋の扉の前には、部屋割りで決められた名前が書かれた紙が貼ってある。
私は震える手で枕元に置いていたスマホを手に取り、恐る恐るウェブ検索をする。絶望的な予想を確かめるために。
『新幹線 脱線事故 被害者 名簿 』
すぐに検索結果が出てきて、私はスマホをタップして一覧を見始める。700名以上の人名の羅列。それを順に辿っていく。
ーーお願い。違いますように。
しかし私は見つけてしまう。
『 水野直樹(37)
水野京子(36)
水野蒼太(11) 』
6年前の新幹線脱線事故の被害者名簿に、確かにその名前があった。
ーー水野蒼太(11)。
私はいても立ってもいられなくなり、飛び起きた。
そして先程水野くんが落とした、切れたミサンガの入ったお守り袋を手に取り、急いで部屋を出る。
そして一目散で向かったのは、男子が宿泊している部屋の前。
みんなが寝静まっているはずの時間に女子が男子部屋に行くなんてとんでもないことだが、とにかく私は一刻も早く水野くんに会いたかった。
ーー彼の存在を確かめたかった。
部屋の扉の前には、部屋割りで決められた名前が書かれた紙が貼ってある。