あの時からずっと、君は俺の好きな人。
*
ホテル内を息を切らして走り回る私。
時折廊下を歩く従業員や他のお客さんにぎょっとした顔で見られたが、そんなことに構っている暇はない。
そして私はあっと思いつく。
なんとなく、このホテル内の屋内プールに彼がいるような気がした。
プールは水野くんと親しくなれたきっかけでもあり……6年前の事故にも間接的に関係しているから。
私は全力疾走をして屋内プールの入口にたどり着く。扉に手をかけたが、開館時間はとうに過ぎていたので、当然施錠されていた。
しかしガチャ、と扉の奥から鍵の開くような音がしたので、私は再度扉を押してみた。
するとあっさりと開く扉。私はゆっくりと恐る恐る中に入る。ーーすると。
制服姿の水野くんはプールの縁に座り、裸足の足を水の中に入れて、ぶらつかせていた。
その全身は、少し白みがかっていてーー透き通っているように見えた。
そんな彼の状態を見た瞬間、私は直感した。
ああ。やっぱり。やっぱり彼は……。
ホテル内を息を切らして走り回る私。
時折廊下を歩く従業員や他のお客さんにぎょっとした顔で見られたが、そんなことに構っている暇はない。
そして私はあっと思いつく。
なんとなく、このホテル内の屋内プールに彼がいるような気がした。
プールは水野くんと親しくなれたきっかけでもあり……6年前の事故にも間接的に関係しているから。
私は全力疾走をして屋内プールの入口にたどり着く。扉に手をかけたが、開館時間はとうに過ぎていたので、当然施錠されていた。
しかしガチャ、と扉の奥から鍵の開くような音がしたので、私は再度扉を押してみた。
するとあっさりと開く扉。私はゆっくりと恐る恐る中に入る。ーーすると。
制服姿の水野くんはプールの縁に座り、裸足の足を水の中に入れて、ぶらつかせていた。
その全身は、少し白みがかっていてーー透き通っているように見えた。
そんな彼の状態を見た瞬間、私は直感した。
ああ。やっぱり。やっぱり彼は……。