あの時からずっと、君は俺の好きな人。
きっともうこんな恋をすることはない。刹那的で、6年の時を超えて、自分のすべてを変えられてしまうような、全身全霊の恋は。

あなたの一生に一度の恋は、私にとっても唯一無二の恋だった。

私はあなたを一生忘れない。生まれて初めての、そして人生最後の恋心を、私に抱いてくれたあなたのことを。

例え私が誰か別の人に恋をすることになったとしても。私の心の一番深い場所には、きっとあなたがずっといるだろう。


「ありがとう、水野くん。ーー大好きだよ」


アゲハ蝶がカレーパンから飛び立ち、私の周りをひらひらとしばらくの間旋回した。

私が嬉しくなって思わず微笑む。するとアゲハ蝶は、森の中へと消えていった。

あなたが私にくれた青い奇跡は、私の中でいつまでも生き続けるだろう。

ーーきっと、いつまでも。
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