あの時からずっと、君は俺の好きな人。
*
水泳大会の練習が始まったあくる日のこと。
お腹が満たされた後の5時間目はただでさえ眠いーー私は気を抜くと閉じそうになる瞳を力を入れて必死で開かせていた。
しかも今日の5時間目は、古文という子守唄がひたすら流れる時間。こんなの寝るな、と言う方がおかしいのではないかとすら思える。
だけど水泳大会が終わればすぐに期末テストがやってくる。私は欠伸を堪えながら、必死にノートに板書を写していた。
テストの点数なんて私にはどうでもよかったが、あんまり悪いとなっちゃんが心配してしまう。平均点くらいは取らなければならない。
すると、古文の先生が窓側を見て大袈裟に顔をしかめた。何事かと、私も窓の方を見た。
窓側の席は前から3番目が新田くんで、その後ろに水野くん、内藤くんと続いている。
先生はつかつかと3人の席まで歩く。ーーそして。
「いたっ」
「てっ」
「…………?」
テキストで、軽快なリズムで3人の頭を順番に叩いた。
水泳大会の練習が始まったあくる日のこと。
お腹が満たされた後の5時間目はただでさえ眠いーー私は気を抜くと閉じそうになる瞳を力を入れて必死で開かせていた。
しかも今日の5時間目は、古文という子守唄がひたすら流れる時間。こんなの寝るな、と言う方がおかしいのではないかとすら思える。
だけど水泳大会が終わればすぐに期末テストがやってくる。私は欠伸を堪えながら、必死にノートに板書を写していた。
テストの点数なんて私にはどうでもよかったが、あんまり悪いとなっちゃんが心配してしまう。平均点くらいは取らなければならない。
すると、古文の先生が窓側を見て大袈裟に顔をしかめた。何事かと、私も窓の方を見た。
窓側の席は前から3番目が新田くんで、その後ろに水野くん、内藤くんと続いている。
先生はつかつかと3人の席まで歩く。ーーそして。
「いたっ」
「てっ」
「…………?」
テキストで、軽快なリズムで3人の頭を順番に叩いた。