あの時からずっと、君は俺の好きな人。
ーー私の心臓だって、記憶にないくらい鼓動が早くなっている。……なんだ、これ。
今の私が抱いている浮ついた気持ちは、あの事故以来初めて感じた、心からの感情のような……そんな気さえした。
すると水野くんは何故か急に真剣な面持ちになった。
「ーーでもさ。俺は吉崎さんに対して、それ以上に気になることがあって」
「え……?」
それ以上に気になること?
一瞬事故に関することかと思ったけれど、水野くんがあのことを面白おかしく尋ねてくるような人には思えない。
事故のことなんてネットで調べればいくらでも出てくるし。
一体なんなんだろう。
首をかしげている私に、水野くんはその大きな瞳を静かに重ねてきた。
「ねえ、吉崎さん」
「ん……?」
「どうしていつも、自分の心を殺してるの?」
瞬間、場の空気が凍りついた。先程のふわふわした感情がどこかへ吹き飛ぶ。
今の私が抱いている浮ついた気持ちは、あの事故以来初めて感じた、心からの感情のような……そんな気さえした。
すると水野くんは何故か急に真剣な面持ちになった。
「ーーでもさ。俺は吉崎さんに対して、それ以上に気になることがあって」
「え……?」
それ以上に気になること?
一瞬事故に関することかと思ったけれど、水野くんがあのことを面白おかしく尋ねてくるような人には思えない。
事故のことなんてネットで調べればいくらでも出てくるし。
一体なんなんだろう。
首をかしげている私に、水野くんはその大きな瞳を静かに重ねてきた。
「ねえ、吉崎さん」
「ん……?」
「どうしていつも、自分の心を殺してるの?」
瞬間、場の空気が凍りついた。先程のふわふわした感情がどこかへ吹き飛ぶ。