あの時からずっと、君は俺の好きな人。
2018年6月 私と同じ
*
朝起きると、昨日泣きじゃくっためか、まぶたが腫れぼったくなっていた。
そのせいで普段よりも目付きが悪く見え、可愛げのない顔がさらに華のないものとなっている(水野くんは可愛いって言ってくれたけど、やっぱり自分ではどうしてもそうは思えなかった)。
アイシャドウやマスカラでなんとかごまかし、登校したものの、うまく出来ている気がしない。
……美結にデカ目にする方法をもっと訊いておくんだったと思った。
「蒼太。ホームルームまでまだ時間あるし、ちょっとサッカー付き合えよ」
教室に入ると、窓際の席に座る水野くんに、新田くんがそんなことを提案していた。
ーー昨日色々あったし、水野くんと顔を合わせづらいな。今日も放課後に水泳大会の練習あるのに……。
そんなことを思いながら、私は彼らを横目に自分の席に座る。私の席は真ん中の一番後ろなので、彼らからは離れている。
朝起きると、昨日泣きじゃくっためか、まぶたが腫れぼったくなっていた。
そのせいで普段よりも目付きが悪く見え、可愛げのない顔がさらに華のないものとなっている(水野くんは可愛いって言ってくれたけど、やっぱり自分ではどうしてもそうは思えなかった)。
アイシャドウやマスカラでなんとかごまかし、登校したものの、うまく出来ている気がしない。
……美結にデカ目にする方法をもっと訊いておくんだったと思った。
「蒼太。ホームルームまでまだ時間あるし、ちょっとサッカー付き合えよ」
教室に入ると、窓際の席に座る水野くんに、新田くんがそんなことを提案していた。
ーー昨日色々あったし、水野くんと顔を合わせづらいな。今日も放課後に水泳大会の練習あるのに……。
そんなことを思いながら、私は彼らを横目に自分の席に座る。私の席は真ん中の一番後ろなので、彼らからは離れている。