あの時からずっと、君は俺の好きな人。
2018年6月 色褪せない思い出
*
水泳大会まであと5日に迫った朝のこと。
なっちゃんの用意してくれた和風の朝食を、2人で美味しく食べていた。
なっちゃんはパン屋をやっている反動からか、家庭料理は意外と和食を作る。味噌汁に焼き魚にほうれん草の胡麻和え。
もちろんおいしいし、栄養バランスもばっちりな理想的な朝食。
そしてその朝食を私が食べ終えようとしたちょうどその時、なっちゃんが立ち上がりキッチンから何かの袋を持ってきた。
「藍。今日水泳の練習をしているみんなにこれ持ってきなよ」
「ん?」
なっちゃんが私には見せたのは、袋詰めされたブラウニーやスコーンと言った、焼き菓子の数数。
色とりどりで、食後にも関わらず今すぐ口に放り込みたくなってしまう。
「これって……?」
「うん、泳いだ後ってお腹空くでしょ? きっと美味しいと思うよ」
なっちゃんは満面の笑みを浮かべて言った。私は水野くんが美味しそうに食べる姿を想像し、思わず笑顔になってしまった。
水泳大会まであと5日に迫った朝のこと。
なっちゃんの用意してくれた和風の朝食を、2人で美味しく食べていた。
なっちゃんはパン屋をやっている反動からか、家庭料理は意外と和食を作る。味噌汁に焼き魚にほうれん草の胡麻和え。
もちろんおいしいし、栄養バランスもばっちりな理想的な朝食。
そしてその朝食を私が食べ終えようとしたちょうどその時、なっちゃんが立ち上がりキッチンから何かの袋を持ってきた。
「藍。今日水泳の練習をしているみんなにこれ持ってきなよ」
「ん?」
なっちゃんが私には見せたのは、袋詰めされたブラウニーやスコーンと言った、焼き菓子の数数。
色とりどりで、食後にも関わらず今すぐ口に放り込みたくなってしまう。
「これって……?」
「うん、泳いだ後ってお腹空くでしょ? きっと美味しいと思うよ」
なっちゃんは満面の笑みを浮かべて言った。私は水野くんが美味しそうに食べる姿を想像し、思わず笑顔になってしまった。