あの時からずっと、君は俺の好きな人。
耐えられなくなって、私はなっちゃんがくれた焼き菓子の袋を引っつかむと、慌ててリビングから出た。

ーー思ってないって、何も。

抜け殻から成長しようとしている最中の私が、さすがに誰かに恋をするなんて、まだまだ早い気がする。

あんなにキラキラしていてかっこいい人を好きになるなんて、おこがましい気さえするのだ。
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