セカンド・プライオリティ
「みなさーん!こちら、岩永さんからの差し入れでーす!」
撮影が終わり一息ついたところでスタジオ内に響き渡ったスタッフさんの明るい声に、現場がわっと騒めいた。
連なった会議テーブルの上に並べられた何種類もの色とりどりのスイーツたちはまるでデザートバイキングのようで。少しだけ疲弊した場の雰囲気は一気に活気を取り戻した。
「おつかれ、美己ちゃん」
少し離れたところに座っていたこともあってみんなの波が落ち着いてからテーブルに向かおうと思っていたとき…聞き慣れた声が聞こえて、振り向いた。
「お疲れ様です!差し入れありがとうございます、大輔さん」
「どーいたしまして」
笑顔を浮かべる大輔さんが持っているお皿には、美味しそうないちごが印象的なタルトが乗っている。
わー美味しそう…あれ、まだあるといいなあ…
「はい、これは美己ちゃんに」
「え?わ、私もしかして口に出てましたか!?」
「ん?正解だったならなによりだ」
そういって笑う大輔さんの横を通りかかった女性スタッフの1人が、ふと足を止めて口を開いた。
撮影が終わり一息ついたところでスタジオ内に響き渡ったスタッフさんの明るい声に、現場がわっと騒めいた。
連なった会議テーブルの上に並べられた何種類もの色とりどりのスイーツたちはまるでデザートバイキングのようで。少しだけ疲弊した場の雰囲気は一気に活気を取り戻した。
「おつかれ、美己ちゃん」
少し離れたところに座っていたこともあってみんなの波が落ち着いてからテーブルに向かおうと思っていたとき…聞き慣れた声が聞こえて、振り向いた。
「お疲れ様です!差し入れありがとうございます、大輔さん」
「どーいたしまして」
笑顔を浮かべる大輔さんが持っているお皿には、美味しそうないちごが印象的なタルトが乗っている。
わー美味しそう…あれ、まだあるといいなあ…
「はい、これは美己ちゃんに」
「え?わ、私もしかして口に出てましたか!?」
「ん?正解だったならなによりだ」
そういって笑う大輔さんの横を通りかかった女性スタッフの1人が、ふと足を止めて口を開いた。