アーティスティックな男の子。
第一章
出逢う
私、葉山ゆき。私立藤嶺芸術大学附属高等学校、二年生。
ピッチピチのJKです。
本作の主人公(仮)です。よろしく(笑)。
ちなみに今、私の顔は虚無となっていますが、悪しからず。
専科は音楽学科の作曲コースです。
あ、まだこの高校のこと説明してなかったですね。
この私立藤嶺芸術大学附属高等学校は、
文字通り、芸術を極めし者のみが入る単位制の専門学校みたいなもんです。
高校は音楽学科、美術科、著作学科、映像学科、総合アーティスト学科の計5個の学科に分かれます。
大学に入ると、
美容・ビジュアル学科、演劇・俳優学科、音楽学科、美術学科、脚本・シナリオライター学科、創作・クリエイター学科、ダンサー・パフォーマー学科、茶道学科、華道学科、クリエイティブディレクター学科と、
計10個の学科に分かれます。
さらにこの5個(10個)から枝分かれしてて、
私、葉山ゆきは、
音楽学科の作曲科コースと言う感じで、
〇〇学科の〇〇コースみたいな感じで分かれます。
あ、もちろん、必須単位として一般教科もしっかりとやってますよ。
学年が上がってく事に一般教科は減って、
三年生になると、必須単位は体育のみとなります(ドヤァ)。
羨ましーだろはっはっは(ドヤァ)。
ちなみに部活もたくさんあります。
スポーツ系から文化系、果てまで同好会まであります。
イベントもたくさんあります。
制服も可愛いし、髪染めもピアスもOK。
校則も特に無し。
なんて自由な学校なんだと思うくらい、
ホントに自由。
ちなみに私は今高校二年生なんで、
空き時間がめっちゃある。
必要最低限の単位しか取ってないもんだから、午後から学校に行く日が2回あるかな。
ちなみに今日は午前授業無しの日なんだけど、
学校に来てる。
そう、なんてったって…
『WiFiがあるからね!!!!!ゲームし放題だよ!!!!イエエエエエエエエエエアアア!!!』
「だからっつって保健室に入り浸ってんのは間違ってんじゃねーかと思うんだけどなあ、ゆき。」
『…えええ!いーじゃん、ケチ。つか顔怖い。』
「なんで単位制にしたか分かってんのかよ。生徒の練習時間を確保する為なんだよ。ゲームする為じゃねーんだよ。」
『いいじゃん!私はゲームが命なの!!LIFEなの!!!』
「英語に言い換えてるだけで言ってる意味はほぼ同じだバカヤロー。」
…この保健医は私の兄。
澄空 秋 スミソラ アキ、24歳。
私とは8歳差になるんだよね。
名字が違うのは、両親が離婚したから。
あ、ちなみに秋は去年までこの藤嶺芸術大学の生徒だったんだ。
今年から何故か附属の高校の保健医になったんだよね…。