アーティスティックな男の子。






「…つか俺最初、アンタらのこと恋人同士かと思った。」


『えー?』


「単にスキンシップが多いからじゃねーの?」


『うーん、そこまでじゃなくない?』


「周りから見ればの話だろ。」








お風呂入って、歯磨きもして、明日の準備もして、あとは寝るだけ。


〜♪


『はいはーい!電話ですよねちょっと待ってー!』


〜♪


ピッ


『はーい!もしもし!』


「あ、ゆきちゃーん☆やほー☆」


『あっら幸樹じゃん!どした!!』


浅沼幸樹アサヌマコウキ、17歳。


総合デザイン学科でトータルデザイナーを専門とする、パーリーなピーポー君。


「明日紫陽花見に行くんでしょ?泊まりがけで!」


『そうそう!何で知ってんの?』


「みんなから聞いたんだよ〜!いいなあ俺も超行きたかったわ〜!」


『相変わらずの情報網だネ!!』


この通り基本テンション高めでコミュ力抜群。プラスで広い情報網を持つ男。


「あ、そうそう、でね!お願いがあるんだけどいいかな?」


『いよー!』


「紫陽花の写真を撮ってきて欲しいんだよね!」


『おk。』


「ついでに神社と外の風景画も!」


『おk。』


「あ、瑞希チャンにも頼まれた!」


『おk。ついでにお土産あげる。』


「あ、ホント?やったね☆」


『じゃ、明後日に。』


「おk!お土産待ってるねん☆」


『はーい。』


ピッ


〜♪


ビクゥッ


『うおっい…びっくりした…ハイハイでますよー。』


連チャンで来るとは思わなかった。


ピッ


『もしもーし!』


「…相変わらずの、テンション…。」


『あ、雪音先輩。』


保科雪音ホシナユキネ、美術学科でグラフィックデザイナーを専門とする。


「…ちょっと、頼まれて欲しい。」


『いいですよー。あ、もしかして写真撮ってきて欲しいとかですか?』


「そう。紫陽花をモチーフにしたデザイン画をつくろうと思って。」


『分かりました〜。ついでに撮って欲しいものとかあります?』


「んー…ちょっと雲のある夕焼けの空。」


『はーい。あ、お土産あげますね。』


「ん、ありがとう、ゆき。」


『じゃ、また明後日に〜。』


「うん。」


ピッ


〜♪


『…また…??』








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