アーティスティックな男の子。





「あの、とりあえず、自己紹介しましょうか?」


「ああ、ごめんなさい。お詫びとして、私から。雨取真希、18、映像学科俳優コース。現役モデル兼女優。以上。」


『簡潔乙。』


さすが真希。クールに収めたな。


「俺は桜庭瑞希、17、総合アーティスト学科ファッションデザイナーコース。よろしく。」


素っ気なさがまたイイよね。ツンデレ。


「流れ的に次俺?俺は大神尚斗オオガミナオト、17、映像学科俳優コース。ま、よろしくな。」


はーん。


何かチャラいな。それとかなり全体的に器用そう。


まあ見た目と図体は認める。


チャラいけど。


「…保科雪音、18。美術学科グラフィックデザイナーコース。…眠い。」


うん、眠そう。


「俺は柏木玖音カシワギクオン、17歳。映像学科俳優コースだ。俺も現役俳優だ。よろしくな。」


へー。


割と自信満々に言ってきたな。余程演技に自信あんのか。まあ、過信し過ぎずってとこか。


上手いのはまあ、確かだろーけど。


「真柴桃李マシバトウリ、18。映像学科俳優コース。よろしく。」


ふーん。


ぼさっとしてるメガネって感じかなあ。


でも、多分この人が一番演技が上手いんだろーなぁ。


「俺は八代透ヤシロトオル、18歳です。著作学科脚本家コースです。みんな、よろしくね。」


ほーう。


人当たり良さそうな好青年ってとこか。


割と顔は一般人よりだけど、メイクしたら何か映えそう。


ちらっと横を見てみたけど、


多分ハルくんも同じこと思ってるな、うん。


まじまじ見すぎて相手、穴が飽きそう。


「…結城悠、です。16。総合アーティスト学科のメイクアップアーティストコース、っす。…よろしくお願いします。」


この中では一番下なので、敬語を使ってくるハルくん。


うーん、大変だねぇ。


でも礼儀は大切だよねぇ、うん。



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