アーティスティックな男の子。




秋が送り迎えしてくれたことに珍しく大はしゃぎしてた真希。


それをうざったそうに見てるのが瑞希。


寝てるハル君。


苦笑いしてる秋。


それを笑ってる私。


本日も楽しかったでござる。


三人を送って、私と秋の二人。


「聞いたぞ、ゆき。芸術祭超特別枠によるプロモーションビデオ&舞台をやるんだろ?」


『そうなの。そして一言一句間違ってないの、なんで。』


「ははは。…まあ。大変だな。」


『私を労え。』


「ハイハイ。」


『でもさ、芸術祭って11月やん。今6月やん。来週発表会やん。色々詰め込んでるよねぇって、思うわけですよ。』


「…学生は大変だなー。」


『大変だよ!!つかPVって何分かな…1分半がいいなって…舞台とか何時間かな…一時間くらいがいいな。』


「まあ、そんなもんじゃね?」


『え?そうなの?PVはともかく、演劇舞台って普通に3時間くらいだと…。』


「そりゃまあ、そうだけど。芸術祭の演劇舞台だろ?せいぜい一時間とか、一時間半ぐらいだろ。芸術祭だし。」


『そっかー。』


「…とりあえず、あと一週間で発表会だろ?今はその事だけ考えとけよ。」


『んー、そうね。そーする。まだ6月だしね!』


その前に、発表会に集中せねば。












発表会、当日。


「音響の配置はここでいいですかー!?」


「曲目リストってどこ!?」


「それ小ホールに置いてきてー!!」


「受付の子誰だっけー。」


「美術科の生徒呼んでこい!!」


目まぐるしく働く、発表会委員さん達。


お疲れ様です。


私はと言うと、


「ちょっと、動かないで。」


『ひゃい。』


衣装合わせなう。瑞希が鬼になってる。


「…チッ…痩せやがって…。」


『ヒッ…バレた…。』


…瑞希、怖い…。



< 34 / 82 >

この作品をシェア

pagetop