アーティスティックな男の子。
秋が送り迎えしてくれたことに珍しく大はしゃぎしてた真希。
それをうざったそうに見てるのが瑞希。
寝てるハル君。
苦笑いしてる秋。
それを笑ってる私。
本日も楽しかったでござる。
三人を送って、私と秋の二人。
「聞いたぞ、ゆき。芸術祭超特別枠によるプロモーションビデオ&舞台をやるんだろ?」
『そうなの。そして一言一句間違ってないの、なんで。』
「ははは。…まあ。大変だな。」
『私を労え。』
「ハイハイ。」
『でもさ、芸術祭って11月やん。今6月やん。来週発表会やん。色々詰め込んでるよねぇって、思うわけですよ。』
「…学生は大変だなー。」
『大変だよ!!つかPVって何分かな…1分半がいいなって…舞台とか何時間かな…一時間くらいがいいな。』
「まあ、そんなもんじゃね?」
『え?そうなの?PVはともかく、演劇舞台って普通に3時間くらいだと…。』
「そりゃまあ、そうだけど。芸術祭の演劇舞台だろ?せいぜい一時間とか、一時間半ぐらいだろ。芸術祭だし。」
『そっかー。』
「…とりあえず、あと一週間で発表会だろ?今はその事だけ考えとけよ。」
『んー、そうね。そーする。まだ6月だしね!』
その前に、発表会に集中せねば。
発表会、当日。
「音響の配置はここでいいですかー!?」
「曲目リストってどこ!?」
「それ小ホールに置いてきてー!!」
「受付の子誰だっけー。」
「美術科の生徒呼んでこい!!」
目まぐるしく働く、発表会委員さん達。
お疲れ様です。
私はと言うと、
「ちょっと、動かないで。」
『ひゃい。』
衣装合わせなう。瑞希が鬼になってる。
「…チッ…痩せやがって…。」
『ヒッ…バレた…。』
…瑞希、怖い…。