アーティスティックな男の子。




まああの人のことは置いといて。


7月の最初の月曜日から期末テストだ。


勉強しないとなぁ…音楽理論。


うん、他の勉強はしないよ。勉強嫌いだもん。


とりあえず赤点取らなければ大丈夫っしょ!(とか言って一年最後の数学は15点だったりする)


…まあ現代文と現代社会と生物と英語と保健とソルフェージュと音楽理論と演奏理論と音楽史しかないからね…。


二年生は一般科目の必須単位が少ないから嬉しい。唯一の救い!!


一般科目はいいんだよ、もう(諦め)。


とりあえず音楽科目頑張ろう。


というわけで、自分の出番が来るまでノートにひたすら和声の練習です。


『とは言ったものの、今回のテスト範囲は去年の作曲科課題のうちの一つだから、別に練習しなくても出来るんだけどねぇ…。』

だがしかし、この暇な時間をどう持て余すか…。


『…暇だからやろう。』


丁度ゲームもHP、MP切れてるし。


よしよし、そうしよう。







一時間後


『はい飽きたー!!!!!!!!』


飽きました、ええ。飽きました。


さすがにひたすらやってるのは頭が痛くなってくる。


『…今本番中だから音出せないしなぁ…。』


だがしかし、出演者は楽屋にいろとの上からの御達し…。


まあちょっとくらいはいいよね!!


『〜♪』


ドレスは歩きにくいけど、館内回るくらいなら大丈夫かな?


ガチャ


バタン


よしよし、誰もいないね。


とりあえずどこから行こっかな。


楽屋は地下で、舞台は一階、客席は一階と二階と三階。


フロアは一階。


『よし!フロアに行こう!!』


廊下を歩いたら突き当たり右側にエレベーター有り。スタッフ専用のエレベーターかな、コレ。


『〜♪』


一階へ到着。


ガチャ


『おお、予想以上に人がいない。』


そりゃそうか、今演奏中だもんな。


確か今はサックスのソロだったよね。


サックスカッコイイよね….うん、カッコイイ。


『今度サックスの曲創ろうかな…。』


「??せ、先輩?!」


「何してるんですか!?」


「ここいちゃダメですよね!?」


『あ、見つかったー。』


敬語使ってるということは後輩…一年生スタッフかな。


5人ね。


『だって想像以上に暇だったんだもん。』


「暇ならしょうがないっすねー。」


『お、ノリ良いね、君。』


「あざーっす。」


ノリ良い子は面白いから好きだよ。



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