アーティスティックな男の子。
「しかも月9でレギュラー。」
「お前…やっぱやめた。」
「やめんな!!!!!!!!!!!!」
『やべー、おもしれえ。』
「ハァァァ…何も面白くねぇよ…。」
「ま、1回ドラマ撮影の打ち合わせみたいなのあるから。ハイ、これ。」
『えー…また打ち合わせ…つか監督、錦さんじゃん。』
「げ、マジで。」
『つかどんなドラマだよ。絶対キャストもスタッフも粒揃いじゃん。』
「スタッフ陣は見事に知り合いばっかだな。」
『そりゃそうでしょ。だって錦さんだもん。あの人、スタッフ変えないじゃん。』
「でもあの時と一切変わってねーし。そろそろ若いヤツら育てた方がいいんじゃねーのか?」
「オイオイお前ら、俺を置いていくな。何、知り合いなの?あの錦監督と知り合いなの??」
『知り合いっちゃ知り合い。』
「近所の公園によくいるジジイみたいな。」
『喩えが絶妙過ぎる。』
「よくお小遣い貰えるもんな。」
『みかんもくれるよ。』
「マジかよ。お前ら、完全に孫じゃん。」
「俺は高1以来だな。」
『私は小2かな。』
「どう見ても孫世代だな。」
『まあ、知り合いばっかだし…行ってもいいかなあ。』
「…これ俺も行くんだよな。」
「もちろん。」
「…ったく、めんどくせぇ。」
『ドラマってどんな話なの?』
「学園ラブコメ系。原作が少女漫画の。」
『あ!!これ“キミコイ”じゃん!え!何!実写化なの!?』
“君に恋する女のコ”
タイトルはこれです。
「なんだ、知ってんのか。なら話は早いな。」
「…?なんだ、それ。」
『秋、知らないの!?この少女漫画、かなり面白いんだよ!?まあいわゆる男装女子×逆ハーレムというものなんだけど!』
「へー。」
『興味なさげな。』
まあいいけどさ!!
主人公役が西崎彩乃ニシザキアヤノ
レギュラーとして、
桜木恭介
一宮康介イチミヤコウスケ
嵐山唯月アラシヤマイツキ
ら、若手実力派俳優が揃いに揃ってる。
『…ん!?桃李先輩もいるじゃん!!』
真柴桃李はレギュラーではないが、結構…いやかなり重要な役柄…!
つか私の推し!!
「中々豪華な面子だろ?」
『さすが錦さんだわ…。』