アーティスティックな男の子。
第二章








ミーンミンミンミンミンミーン…。


『…ねえ、秋。』


「…何だ、ゆき。」


『…暑くね。』


「…そりゃ、リビングの冷房壊れてるからな。」


『…新しいのに替えようよ。』


「…今頼んでる。」


ミーンミンミンミンミンミーン


『「…あ"つ"い"…。」』


本日、夏休みの作曲課題中。


『やっぱり部屋に…』


「今ゆきの部屋はゴミ屋敷だろ。足の踏み場、無いだろ。」


『うぐ…。』


そうなの…今凄いことになってるの…もう足の踏み場もないの…。


だからゲームもログイン出来ないの…。


『でも掃除面倒臭い…。よし、ここはハウスキーパーの秋君。』


「何で俺なんだよ。自分のことは自分でやれ。」


『そんなこと言わないでよー…。』


「ハァ…あっつ…。」


『…涼しいところ行かない?』


「…名案。行くぞ。」


『イェス、隊長。』








ということでやってきました。


『北海道〜!』


外用の服を着て、都内から北海道へ!


ちゃっかり麦わら帽子、被せてます。


「…でもやっぱ暑いな。」


『いやいや、都会よりマシでしょ。さてさて秋さん?何しよっか!』


「まずは…海の幸を堪能しないとな!」


『うっひょー!!うわー、美味しそー!』


「賑やかだな。」


カシャ


『なんか、最近…というか、今年?からいっぱい写真撮るようになったね。』


「そりゃー、思い出だからな。俺とゆきの。」


『そうだねぇ…あ、マグロ美味しそう。』


「丼で食いてぇ。」


『あー、わかるー。』


よし食べよう。





『あー!札幌ラーメン!!』


「うおー、美味そー。」


食べるっきゃないよね!(既に丼食べた)


『でもさすがに食べ過ぎ?』


「いいんじゃね。よく食ってよく寝ろ。」


『格言だね!』






『次はー?』


「ラベンダー畑。」


『えっ、何そのファンタジー感、好き。』


「絶景らしいぞ。」


『うおおおお!!』


「あ、ここじゃね?」


『…ッッうおおおおおおお!!?!??!』


「すげー。圧巻だわ。」


『ちょ、写真!!写真!!』


「ハイハイ。」


パシャッ


『次は私!イェーイ☆』


カシャッ


『秋もおいでー!!』


「ハイハイ。…あ、すみません、一枚撮ってもらえませんか?」





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