アーティスティックな男の子。





葉山 ゆき side




ガチャ


『あ、来た来た。』


「…既に人数が…。」


『ふっふっふっふ〜♪』


「そして、何人かは疲れてる。」


『うふふふ、楽しかったー!』


「悠はピンピンしてるよね。なんでなの?」


「…チャールズさんに申し訳ないことをしてしまった。」


『見事な肘鉄だったよね!』


「その、皆さんも同じ方法で…?」


「デカい男に襲いかかられたら一溜りもないよね。」


『とか言いながら瑞希、持ってたミシンで殴ろうとしてたじゃん。』


「正当防衛になるかな、と思って。」


ならないっすね、過激防衛ですね。


『柊はもう面白かった。』


「忘れてください。」


「え、俺聞きたいわ。」


「っちょっと…!」


『尚斗はハル君と同じで応戦してたよね。』


「まーな。」


『玖音は完全に柊と同じだった。』


「っ別にアレは!違うからな!!」


『ハイハイ。透先輩はにこやかに出迎えてくれました。』


「そろそろ来るかなぁと思ってね?」


『素晴らしいです。桃李先輩は終始無反応で…というか、メガネをしてなかったからなのか、私が誰か認識してなかったです。』


「今さっき認識した。」


『音夢君と雪音先輩も桃李先輩と同じで無反応…というか、二人ともチャールズさんに抱き抱えられても無反応だったの…。』


「長いものには巻かれろって。」


「寝てた。」


『音夢君!ちょっと意味が違うような!!そんで二人とも危機管理を大切にね?!そして幸樹と真希はグルです。』


「イェイ☆」


「ホントに面白かったわ。」


『運転手は秋でーす。イェーイ。』


「今から箱根に1週間の旅行に行くことになった。」


パチパチパチ


「そして親御さんの了承も得ている。」


「ああ。親が居ねぇと思ったら…そういう事か。」


「どうりで快く送り出されたなと思ったら!!」


「…どうりで面白がって送り出されたなと思ったら、そういう事か。」


「驚かないのも全部知ってるからなんだね。」


「既に買収済み…。」


『音夢君??』


不穏なことは言っちゃダメだよ?


『そして!これで全員ではありませんよ!』


「何を企んでいるんですか。」


『企んでないって。ただもうちょっと人数が増えるだけだから。』


「何人だ?」


『ええと、4人かな!』


「…あー、そゆことか。納得だわ〜。」


『尚斗が察してくれた!そうだよ!合ってるよ!あの4人も来てくれることになったからね!まあスケジュールの関係で二日とか三日だけど。』


「…随分と豪勢だな。」


『うへへへへ。まあ、大丈夫だよ!みんな!多分みんなも知ってる人だからさ!』


「不安しかないんだけど。」


「桜庭さんに同意です。」


ハル君、瑞希、幸樹、柊、音夢君、雪音先輩、玖音、尚斗、桃李先輩、真希、透先輩、秋、私。


総勢13人で箱根旅行です☆





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