アーティスティックな男の子。





『ちなみに、今回は秋が奮発してくれたおかげで、超高級旅館でーす。はいみんな拍手。』


「は?高級旅館は当たり前だろ。」


「当然貸切よね。」


「貸切は普通じゃねぇ?」


「ねぇねぇ、旅館には卓球出来る錆び付いた場所があるって、志貴が言ってたけどほんと?」


「うーん、行ったことないから分からないなぁ。あるのかな?」


『ちょっと、そこの金持ち共は黙ろうか。』


「これだから金銭感覚狂った金持ちは。」


「偏見もいいところですよ。」


「貸切なわけがない。」


「つか遠回しに他の旅館ディスってるよな〜。」


「あはは、超面白いじゃんこのメンバー☆」


「…ゆき、お腹すいた。」


『あ、雪音先輩起きた。はい、キャラメル。』


「ん。」


「そう言えば、秋さん。この車、借りたんですか?」


「いや?買った。」


「…買っ…た…?」


『先週ね、買ったの。大人数だから大きめの黒長いベンツでいいよね〜って話してて。』


「…おめーらも金持ちじゃねーか…。」


「…そうですね…。」


『まあ稼いでますからね!今月分の納期は既に終わらせた!私、頑張った!!』


柄にも無くね!


『ということなのですが皆さん!実は私、荷物詰め面倒くさすぎて草生えたので何も持ってきていません!つまりー?そう!買い物をしなくてはいけません!私の!!ということでね!付き合って☆』


微妙な顔をなさる皆様方。


「…秋さん??」


「俺のせいじゃない。」


「じゃあ俺が本気で見繕ってあげるよ。」


「私も。」


『やった〜!瑞希と真希がいれば安心。つかみんな服とか色々足りるの?1週間だよ?なんか必要なものとか買っちゃえば?』


「…キャラメル…。」


『雪音先輩が起きた〜。ハイハイ買おうね〜。』


「そうですね…私も丁度買いたいものが。」


「あ、じゃあ俺も〜!夏だから花火とかそういう系買いたいよねん☆」


「そう言えば、箱根には何時に着くんですか?」


「昼には着くぞ。買い物はそこでしろよー。」


『はーい。』







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