せんせい。
「じゃあ、俺いくな。」
「え?あ、はい。」
もう行くの?
「ちゃんと寝とけよ?」
先生はそう言って立ち上がろうとした。
まって。、。
声にならない声が心で叫ぶ。
せっかく、話せたのに
また話せなくなりそうで
不安だった。
ーギュッっ
無意識に先生のズボンの裾を握りしめていた。
「ん?」
先生は驚いて私の顔を見る。
「、、どうした?」
“待って、行かないで、もう少し居て”
言いたいのに言えない。。
ただ、ただ先生の目を見てギュッと握った手を緩めなかった。
先生は何も言わずに
私の横に座りなおした。