せんせい。
先生が言っていることは、事実で、正しい。
だからこそ、悔しくて、悲しくなる。

やっぱり、好きになること自体がダメなんだ。
わかっていても
溢れそうになる涙。
このままだと先生の前で泣いてしまう。

「先生、ここで大丈夫です。」
「え?」
「わたしの家、この近くなので」
「そうなのか?」
「はい。なのでここで、おろしてください」
「、、、和田?」
「。。。。」
涙を隠すのに必死で
先生の言葉を聞く余裕もなくなる。

「ここで、大丈夫なので。。」
「、、わかった。」

先生は車を停めた。

「ありがとうございました。」

そう言って車を出ようとした

「ちょっと待って、和田」
< 40 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop