孤独な神官はど田舎娘に愛を乞う
※このページはちょっと不快な表現があります。ページを飛ばしてもいただいても問題ありません。

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「そういえば、鈴英様は処女でいらっしゃいますか?」

「ほえ?」

何とも情けない声が出てしまったのは流して欲しい。だって静玉がいきなりそんなことを聞くからいけないのだと鈴英は思う。

「えーっと。処‥‥女です。」

「‥‥‥そうですか。」


「え?処女だめ?」


「いえ。現時点では、処女の方が好ましいでしょう。」

「現時点?」

「はい。しかし、大神官様と初めて閨を共にするときは、処女ではいけません。」


「何で?」

「血で大神官様を穢すのは、避けるべきなのです。」


初めての時に出血するというのは、鈴英でもギリギリ知っていた。


「え?じゃあ私、どうするの?」

「ご自分で処女をお散らしください。」

「すいません。もう一回お願いします。」

「ご自分で処女を散らしてくださいと申しました。」

鈴英は絶句した。いや、鈴英でなくても絶句するだろう。実際、静玉だってとても言いづらそうにしている。


「鈴英様。もし望まれるなら、わたくしがお手伝いすることも可能です。」

更に絶句だ。何も言えない。鈴英は、とにかく首を横に振った。

「そうですか。ではもし、手伝いが必要でしたらいつでもおっしゃってくださいませ。道具もご用意します。」


どんな道具かなんて想像もしたくない鈴英であった。
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