好きになってはいけないんだ。
私と友達はいい関係を保ててると思う。


私はこれぐらいの距離感の子が好きだ。


近過ぎず、遠過ぎず。
だから世にいう連れションなんてことはしない。


たまたま一緒だったら一緒に行くけど。


「茉莉ー」


「うわぁっと、びっくりしたー
どうしたの?」


私のことを茉莉と呼ぶのは友達と瑛人ぐらい。
それ以外の子は茉莉音ちゃん、と呼ぶから
無論声をかけてきたのは瑛人である。


「いいなぁ、塩パン
俺も欲しい」


「そんなこと言われたってあげないからね?」
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