好きになってはいけないんだ。
「ちぇっ、
塩パンといえば去年思い出すわー」


瑛人は今にも大声で笑いだしそうに口を抑えにやけを隠してる。


「うん、あれは助かったよ!
私ほんとにあの日食べれてなかったら倒れてたかもしれない」


「まぁ、それは大袈裟だけどあの塩パン見た時の麻里の顔は忘れらんないわ」


瑛人はもう我慢の限界とでも言うようにギャハハと笑い始めた。


そんな憎い笑顔までかっこよく見えてしまう私はほんとにどうかしてる。
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