仕事も恋も効率的に?
『っと、佐川さん、いまちょっとよろしいですか?』
『ん?いいよ?』
『これ、スケジュールどうしましょうか?ちょっと怪しいですよね。国からの通知は来てるんでしょうか??』
『んー、来てるかどうかは、俺はちょっとわかんねぇな...』
『ってことはまだか』
田丸さんは、ただでさえ仕事が遅い。年配の割にはパソコン使えるが、申し訳ないが所詮その程度。俺やみちのスキルからすると、相当低いのはみてとれる。
それに、みちが代わりに作る書類はわかりやすく、整っていて見やすい。
みちが1人で納得してるのは、俺に相談がない時点でまだ起案が終わってないという事を予測してるのだろう。
『スケジュールだが、目標日を1週間ずらそう。間に合わん』
『そうですね。では、ずらして組み直しますね』
ありがとうございます、とまたデスクに戻り、作業を始める。
ほどなくして、仕上がったのか、また傍に来てニコニコしてる。くそ可愛い...笑。
どーでしょ?と俺の書類ラックに手をかけながら、俺の返事を待っている。
『ちょっと、いーか?』
『はい?』
田丸さんが居るので、奥のシマで指摘事項と確認事項を伝える。
『とりあえず、田丸さんの望みはかなったとしても、間に合わないなら意味ないだろ』
『通知がまだですからね。先に文書出せばいいのに』
『だよな。今までの履歴はあるか?』
『ええ。こちらにファイルしてますよ』
すかさず出てくるのが本当に気持ちがいい。欲しいと思うものがわかるのか、用意してある。この感覚、1度知ったらやめられないほどの補佐ぶり。こーゆー人材こそ当たりって言うんだよな、とひとり思う。
うっかりコピーを取ろうと別の複合機の前に移動したところで、田丸さんに見つかる。
『あの!』
『はい?』
『何かあるなら言ってくれていいと言いましたよね?!2人で何話してるんですか?!!』
『は?』
『別にこの件についてじゃないので』
『関係ないことですけど?』
しれっと乗るみちも、ちょっとめんどくさそうな顔をする。
挙句に、お後よろしく状態で去ろうとするみちの腕を捕まえる。
『...佐川さん...』
むーっと睨まれるが、掴んだ細腕は離さず。
『田丸さん、何か気になるんですか?』
『それはっ!!』
『私と本田はあなたの事だけに構ってるほど暇じゃないんですけど』
『管理状態の確認をしていただけですがご覧になりますか?』
深~いため息をしながら、めんどくさいと顔に書いてある。
『でもっ、これはっ!』
『なんですか?』
応接テーブルに移動し、仕方が無いので話を聞く。
『これは本田さんが作ったデータですけども!』
『えぇ。ですからいいか悪いかはご自分で判断してくださいと言いましたよね。私も本田もやりたいやり方ではないですから』
『日付だって!!』
『それはご自身で仰ってたのですよ?私が決めた訳ではありません』
『だけどもっ、これは!!』
『...全部あたしのせーかよ...』
ぼそっと出てしまう。出来もしないのに文句ばっかり。やってらんない。めんどくささ満載でデスクに戻ろうと体の向きを変える。
『本田のせいじゃないでしょう?!』
え...?急に抱き込まれて動けなくなる。
『本田が悪いわけないでしょう?自分でやらないのは誰ですか?』
き、キレてるっ...汗。
田丸さんに背を向けたみち。並んでいた俺に向かい合うようになり、お腹を抱えるように抱きとめる。甘えるように腕にしがみつかれ、ちょっと浮かれるが現状をまずは解決するために言葉がでる。
なんでこいつのせいなの?意味がわからない。
叱責しながらも、腕に絡まる柔らかな感触にに、色んな意味で落ち着いてしまう。
『何度も言いますが、コレはやるだけやってます。自力でなんとかしてください。話は以上です』
抱きとめたみちをそのままに、廊下に連れ出す。
『ん?いいよ?』
『これ、スケジュールどうしましょうか?ちょっと怪しいですよね。国からの通知は来てるんでしょうか??』
『んー、来てるかどうかは、俺はちょっとわかんねぇな...』
『ってことはまだか』
田丸さんは、ただでさえ仕事が遅い。年配の割にはパソコン使えるが、申し訳ないが所詮その程度。俺やみちのスキルからすると、相当低いのはみてとれる。
それに、みちが代わりに作る書類はわかりやすく、整っていて見やすい。
みちが1人で納得してるのは、俺に相談がない時点でまだ起案が終わってないという事を予測してるのだろう。
『スケジュールだが、目標日を1週間ずらそう。間に合わん』
『そうですね。では、ずらして組み直しますね』
ありがとうございます、とまたデスクに戻り、作業を始める。
ほどなくして、仕上がったのか、また傍に来てニコニコしてる。くそ可愛い...笑。
どーでしょ?と俺の書類ラックに手をかけながら、俺の返事を待っている。
『ちょっと、いーか?』
『はい?』
田丸さんが居るので、奥のシマで指摘事項と確認事項を伝える。
『とりあえず、田丸さんの望みはかなったとしても、間に合わないなら意味ないだろ』
『通知がまだですからね。先に文書出せばいいのに』
『だよな。今までの履歴はあるか?』
『ええ。こちらにファイルしてますよ』
すかさず出てくるのが本当に気持ちがいい。欲しいと思うものがわかるのか、用意してある。この感覚、1度知ったらやめられないほどの補佐ぶり。こーゆー人材こそ当たりって言うんだよな、とひとり思う。
うっかりコピーを取ろうと別の複合機の前に移動したところで、田丸さんに見つかる。
『あの!』
『はい?』
『何かあるなら言ってくれていいと言いましたよね?!2人で何話してるんですか?!!』
『は?』
『別にこの件についてじゃないので』
『関係ないことですけど?』
しれっと乗るみちも、ちょっとめんどくさそうな顔をする。
挙句に、お後よろしく状態で去ろうとするみちの腕を捕まえる。
『...佐川さん...』
むーっと睨まれるが、掴んだ細腕は離さず。
『田丸さん、何か気になるんですか?』
『それはっ!!』
『私と本田はあなたの事だけに構ってるほど暇じゃないんですけど』
『管理状態の確認をしていただけですがご覧になりますか?』
深~いため息をしながら、めんどくさいと顔に書いてある。
『でもっ、これはっ!』
『なんですか?』
応接テーブルに移動し、仕方が無いので話を聞く。
『これは本田さんが作ったデータですけども!』
『えぇ。ですからいいか悪いかはご自分で判断してくださいと言いましたよね。私も本田もやりたいやり方ではないですから』
『日付だって!!』
『それはご自身で仰ってたのですよ?私が決めた訳ではありません』
『だけどもっ、これは!!』
『...全部あたしのせーかよ...』
ぼそっと出てしまう。出来もしないのに文句ばっかり。やってらんない。めんどくささ満載でデスクに戻ろうと体の向きを変える。
『本田のせいじゃないでしょう?!』
え...?急に抱き込まれて動けなくなる。
『本田が悪いわけないでしょう?自分でやらないのは誰ですか?』
き、キレてるっ...汗。
田丸さんに背を向けたみち。並んでいた俺に向かい合うようになり、お腹を抱えるように抱きとめる。甘えるように腕にしがみつかれ、ちょっと浮かれるが現状をまずは解決するために言葉がでる。
なんでこいつのせいなの?意味がわからない。
叱責しながらも、腕に絡まる柔らかな感触にに、色んな意味で落ち着いてしまう。
『何度も言いますが、コレはやるだけやってます。自力でなんとかしてください。話は以上です』
抱きとめたみちをそのままに、廊下に連れ出す。