仕事も恋も効率的に?
☆過去☆
★寂しい気持ち★
『あがったー』
『はーい。もう!髪乾かしてください』
わしゃわしゃされたくて、タオルをかけたままみちのいるキッチンに向かう。
困ったお兄さんですね、と笑いながら髪を拭いてくれる。
『朝ごはん簡単で大丈夫?』
『うん!』
テーブルを見ると、グリーンスムージーとテーブルパンとエッグベネディクトとサラダ。
完璧で、盛り方も綺麗で...、ほんとになんでも出来るやつだなと笑ってしまう。
『?どしたの?』
『いや、みちはなんでもできんだなーと思ってさ 笑』
『はい?なんもできないよ。クックパッド様々!笑』
笑いながらの朝食。
休みだからゆっくりできるのもあり、美味しく頂いたあとのコーヒーもいつもより美味しく感じる。
『食器はやっとくから、着替えておいで』
『ん?』
『出かけるだろ?』
『んー、じゃあ、お願いします!』
『おう』
とりあえず、駐車場の愛車を遠隔でエンジンを掛け、食洗機に食器を入れる。
ルンバのスイッチをおし、適当にドアを開け放しておく。
『おまたせしました』
『んーん。んじゃ、いくか』
『はーい』
休みの日のみちは、職場で見る姿とは印象が違い新鮮だ。
マスタードイエローのニットに、ブラックのショートコート、デニムにショートブーツがとても似合う。
指先にはお揃いのリングがあることに嬉しくなる。
この連休で、更に近づいて、もっともっとと思ってしまう。
意外と貪欲なんだな、俺なんて考えて笑ってしまう。
ショッピングモールでゆっくりウィンドウショッピングをし、みちに似合いそうな服を何着か買うと、相変わらず何故か遠慮する。好きだからやるのに、こいつはわかってないな、と何度か押し問答するのも楽しくて仕方ない。甘やかしたくて仕方ない。一生甘やかすことが出来るのは俺だけ、そんな思いだけで満たされる。
本屋に寄り、先に終わった俺は通路に設置されているソファで買ったばかりの本を読みながらみちを待つ。
『あれ?コウ?』
『?...あ...美奈子...?』
『やっぱり!!久しぶりね!職場変わってから会ってないものね...。元気?』
『あ、あぁ...』
前の職場...木梨さんがいる生活環境管理分析室で一緒だった、大平美奈子。何年か一緒に仕事したが...まぁ、なんというか、年上で面倒みてもらってたのもあったり...、で、元カノであるわけで...。
別れた理由は自然消滅というか、なんとなく同僚、友達としてしか見れなくなり、お互い納得しての別れだったため、幸い、その後の仕事もぎこちなくなるわけでもなかった。
俺ら職員の化学屋の飲み会で会ったりはしていたが、久しぶりにプライベートな時間に会った。
だが、今日は溺愛する未来の嫁を待っているわけで...、出来れば会わせたくないというか...、そんな微妙な気持ちになる。
『珍しいわね?買い物とかあんまり好きじゃなかったじゃない?笑』
『え?そんなことないよ?』
『うそだぁぁ!全然付き合わなかったじゃない』
『それは...美奈子が買い物長すぎるんだよ...苦笑』
『えぇ?そぉかなぁ?』
『そーだよ 笑』
会計待ちで並んでいると、あそこのカップル、お似合いだよねぇ、と後ろに並ぶ人の声で、その方向に振り向いてしまう。
その先にいるのは、ソファで待ってると声をかけて行ったコウさんと、木梨さんの部下である大平さん?だったかな...。
確かにお似合い...。
年は上だと思ったけど
童顔で可愛いタイプだと思う。
ふわふわした可愛いニットに、フレアスカートとブーツ。身長もあまりなく、可愛らしい彼女。デニムの長い足を組みながら、白地にロゴのついたシャツと薄い紺のカーデを羽織るコウさんは、モデルと言われても納得する程のイケメンっぷりで。
あぁ、私もかわいい服着てくればよかったな...。なんてしょうもない事を思う。
てゆーか、なんだかモヤモヤした気持ちになり、ちょっと機嫌が悪くなるのがわかる。
うわ、私、大人気な...。
1人で俯くと、お待たせ致しました、の声で前へ進む。
ブックカバーをする気もなかったが、時間稼ぎをしたくて数冊分のカバーをお願いする。
ちらりとみてみると、仲良さそうに、極上スマイルのイケメンと可愛い彼女にしか見えず...。どんよりしてくる。
ありがとうございましたー!と商品を渡され、どうしようと曇ってしまう。
邪魔してもアレだし...、何やってんだろ私...。
コウさんはモテるって分かっていることで。
以前なら、いちいち気にしなかったことが、コウさん相手だと気になって仕方ない。
あぁ、うざ、あたし。
めんどくさ。
ちょっとがっかりしながら、また店内へ戻る。
店内にあるコーヒーショップに入り
カウンターでコーヒーを飲みながら買った本を読むことにした。
『はーい。もう!髪乾かしてください』
わしゃわしゃされたくて、タオルをかけたままみちのいるキッチンに向かう。
困ったお兄さんですね、と笑いながら髪を拭いてくれる。
『朝ごはん簡単で大丈夫?』
『うん!』
テーブルを見ると、グリーンスムージーとテーブルパンとエッグベネディクトとサラダ。
完璧で、盛り方も綺麗で...、ほんとになんでも出来るやつだなと笑ってしまう。
『?どしたの?』
『いや、みちはなんでもできんだなーと思ってさ 笑』
『はい?なんもできないよ。クックパッド様々!笑』
笑いながらの朝食。
休みだからゆっくりできるのもあり、美味しく頂いたあとのコーヒーもいつもより美味しく感じる。
『食器はやっとくから、着替えておいで』
『ん?』
『出かけるだろ?』
『んー、じゃあ、お願いします!』
『おう』
とりあえず、駐車場の愛車を遠隔でエンジンを掛け、食洗機に食器を入れる。
ルンバのスイッチをおし、適当にドアを開け放しておく。
『おまたせしました』
『んーん。んじゃ、いくか』
『はーい』
休みの日のみちは、職場で見る姿とは印象が違い新鮮だ。
マスタードイエローのニットに、ブラックのショートコート、デニムにショートブーツがとても似合う。
指先にはお揃いのリングがあることに嬉しくなる。
この連休で、更に近づいて、もっともっとと思ってしまう。
意外と貪欲なんだな、俺なんて考えて笑ってしまう。
ショッピングモールでゆっくりウィンドウショッピングをし、みちに似合いそうな服を何着か買うと、相変わらず何故か遠慮する。好きだからやるのに、こいつはわかってないな、と何度か押し問答するのも楽しくて仕方ない。甘やかしたくて仕方ない。一生甘やかすことが出来るのは俺だけ、そんな思いだけで満たされる。
本屋に寄り、先に終わった俺は通路に設置されているソファで買ったばかりの本を読みながらみちを待つ。
『あれ?コウ?』
『?...あ...美奈子...?』
『やっぱり!!久しぶりね!職場変わってから会ってないものね...。元気?』
『あ、あぁ...』
前の職場...木梨さんがいる生活環境管理分析室で一緒だった、大平美奈子。何年か一緒に仕事したが...まぁ、なんというか、年上で面倒みてもらってたのもあったり...、で、元カノであるわけで...。
別れた理由は自然消滅というか、なんとなく同僚、友達としてしか見れなくなり、お互い納得しての別れだったため、幸い、その後の仕事もぎこちなくなるわけでもなかった。
俺ら職員の化学屋の飲み会で会ったりはしていたが、久しぶりにプライベートな時間に会った。
だが、今日は溺愛する未来の嫁を待っているわけで...、出来れば会わせたくないというか...、そんな微妙な気持ちになる。
『珍しいわね?買い物とかあんまり好きじゃなかったじゃない?笑』
『え?そんなことないよ?』
『うそだぁぁ!全然付き合わなかったじゃない』
『それは...美奈子が買い物長すぎるんだよ...苦笑』
『えぇ?そぉかなぁ?』
『そーだよ 笑』
会計待ちで並んでいると、あそこのカップル、お似合いだよねぇ、と後ろに並ぶ人の声で、その方向に振り向いてしまう。
その先にいるのは、ソファで待ってると声をかけて行ったコウさんと、木梨さんの部下である大平さん?だったかな...。
確かにお似合い...。
年は上だと思ったけど
童顔で可愛いタイプだと思う。
ふわふわした可愛いニットに、フレアスカートとブーツ。身長もあまりなく、可愛らしい彼女。デニムの長い足を組みながら、白地にロゴのついたシャツと薄い紺のカーデを羽織るコウさんは、モデルと言われても納得する程のイケメンっぷりで。
あぁ、私もかわいい服着てくればよかったな...。なんてしょうもない事を思う。
てゆーか、なんだかモヤモヤした気持ちになり、ちょっと機嫌が悪くなるのがわかる。
うわ、私、大人気な...。
1人で俯くと、お待たせ致しました、の声で前へ進む。
ブックカバーをする気もなかったが、時間稼ぎをしたくて数冊分のカバーをお願いする。
ちらりとみてみると、仲良さそうに、極上スマイルのイケメンと可愛い彼女にしか見えず...。どんよりしてくる。
ありがとうございましたー!と商品を渡され、どうしようと曇ってしまう。
邪魔してもアレだし...、何やってんだろ私...。
コウさんはモテるって分かっていることで。
以前なら、いちいち気にしなかったことが、コウさん相手だと気になって仕方ない。
あぁ、うざ、あたし。
めんどくさ。
ちょっとがっかりしながら、また店内へ戻る。
店内にあるコーヒーショップに入り
カウンターでコーヒーを飲みながら買った本を読むことにした。