仕事も恋も効率的に?
ベッドに降ろされ、上にのしかかるイケメンは、涙でぐちゃぐちゃであろう私を見つめる。
『...っ、見ないでください...』
『やだね。なんで?』
『...ぐちゃぐちゃ...』
『あー?綺麗だけど?泣かせたくなんてないのに...、こんな泣いて...』
愛しそうに抱きしめられると、どうしたらいいかわからなくなる。
『...泣いてるとこも可愛いことはわかったが、やっぱ泣かせたくなんてないな...苦笑。あ、他に見せんなよ...絶対...』
『...何言ってんですか、も...』
『...で、俺の可愛いお姫様は、何が悲しくてそんなに泣いてるの?』
『...む...』
『美奈子のこと、気にしてんの?』
『...』
むうっと膨れた顔をしてそっぽを向くが、両手で押さえて見つめる。何度も優しく触れるだけのキスをし、愛しい気持ちが伝われと願う。
『たまたまばったり会って話してただけなんだ。そもそも...より戻す気なんてなかったよ。俺にはこんなに可愛くて困った未来の嫁がいるんだし。人前でハッキリ言うのもな、なんて余計なこと思ってたら、お前が聞いてたわけだろ?だったらハッキリ言えばよかったと思ったよ。まぁ、最終的に言ったわけだけどな』
『...なんで?...あんなに素敵な方なのに...』
『俺はみちが好きなの、誰がなんと言おうと
手放すことは無いから』
『...』
『...いくら待っても来ないし、あの店にいたヤローら、お前のことナンパしよーとしてたの聞こえて、焦って探しに行った。で、本なんか忘れてて今届けに来たんだと』
『...ほんとに...?佐川さんに逢いに来たんじゃないの??佐川さんのことまだお好きなんでしょう...?』
『...ちょっと待った、その佐川さんってやめろ。大体、結婚したらお前も佐川さんだぞ』
『っ?!!』
『わかったか。いつもどーり名前で呼べ。それから』
『...?』
『指輪外すな。あーもー、結婚指輪買いに行くか?それなら外さないだろ?俺は今からでもいいぞ?』
『なっ、だから、色々急なんですって!』
『急でもなんでもいい。お前が一生俺と居るなら、俺に愛されて、お前が愛してくれるなら今すぐしたい』
『...うぅ...』
『...俺の気持ちわかったか?』
『...は、い...』
『...んじゃ、もっかい...』
するっと指にはめられ、そのまま指を絡ませ、首筋に吸い付かれる。
『っ?!』
『...やっぱりお前の見た目、目立ちすぎるからココにする。お前は俺のだから。もう、こんなもやもやした気持ちにさせたくないし、したくない...。なぁ、結婚しよ?』
『っ?あ、あのっ...』
ベッドで組み敷かれながら、今朝と夕方とプロポーズされると、思考もおかしくなってくるが、嬉しくてたまらない。
『...本気ですか...?』
『あぁ、勿論本気だよ?』
『...私...、さが...コウさんが思うよりワガママだし、ズボラだし、めんどくさがりですよ...?』
『あぁ、知ってるよ?』
『...家事だって苦手ってか嫌いだし...』
『そお?んじゃ、家政婦雇えばいいよ』
『...ほんとは...すっごく甘えんぼだし...』
『それは嬉しいな、もっと甘えて欲しかったから』
『うぅ、それに...』
『それに?』
『それに、コウさんのこと、独り占めしたいって...思っちゃいます...』
ドキンとする。
愛しい女が、俺を求めてることを言葉にする、そんな現実が嬉しくて愛しくて、唇を塞いでしまう。
『...俺はとっくにお前のだよ...?』
溶けそうな甘い笑顔で何度もキスをされ、幸せでおかしくなりそう。
そのまま、愛してる、好きだと、何度も何度も囁かれ、体が動かなくなる。
首筋にはいくつもコウさんの独占欲跡がつけられ、そんなにしなくてもと思いながらそれも幸せで...。
『はっ...それに...』
『ん?』
『...私、思ってるより...ずっとエッチかもですよ...?』
妖艶な笑みで、乱れたみちがそんなこと言うからゾクゾクしてしまう。吸い込まれて酔ってしまう。
『...それは嬉しいな...、お姫様が望むだけじゃ足りないくらい心も身体も愛せるって事だ...』
それを境に、気持ちが繋がったことを確かめるように夕方から朝方まで抱かれ続け、あと数時間で出勤の時間になる。
『...コウさん...』
『...ん?』
すりすりと甘えてくるみちが可愛くて、頭を撫でて抱きしめる。
『明日仕事大丈夫ですかね...』
『...んー、お前の身体が心配...苦笑』
『...現場でなきゃなんとかなります...苦笑』
『んじゃ、明日はそばで内勤な。明日から席替えしろ。...それに、もー結婚届けだそっか?』
『っだから...』
『幸い役所だからな、すぐ出せるし 笑』
『もう、そんなの出したらずーっと離れてあげませんよ?』
『離さないけどね、俺が。んじゃあ、佐川になってくれる?』
『...わかりました。私でよければ、お願いします...』
『こちらこそ、よろしくお願いします』
照れながらプロポーズを受けてもらい、ベッドで抱きしめ合う。
『あ、でも、色々早すぎるから届けはまだですよ』
『...わかった。なるべく早く出すからな。ま、どっちにしてももう逃がさないけどな』
ニコニコと微笑まれ、つられて笑う。
『...起きないとまずいですね』
『ん、風呂入るか』
『そですね』
結局風呂でまたイチャイチャしてしまい、6時のアラームが鳴る。
ヘロヘロなみちも、なんとか動き出し、身支度をする。
『コウさん、朝ごはん』
『ん、さんきゅ。つか、大丈夫か?無理しなくていいのに』
ネクタイを結ぶ手を止めて、腰を摩る。
『ん、へーき。あ、作業着玄関に置きましたよ』
『さんきゅー』
作ってもらった料理をテーブルに並べ、食べ終わると俺が食洗機に入れてる間にみちは出る準備をする。
『よし、いくか』
『はい』
きっと、毎日こうしてられる。
2人で居ることが当たり前になる。
腰を抱いて駐車場へ向かいながら、エレベーターでもキスをして微笑む。
さあ、今週も始まる。
いつもより幸せな、週明けが。
『...っ、見ないでください...』
『やだね。なんで?』
『...ぐちゃぐちゃ...』
『あー?綺麗だけど?泣かせたくなんてないのに...、こんな泣いて...』
愛しそうに抱きしめられると、どうしたらいいかわからなくなる。
『...泣いてるとこも可愛いことはわかったが、やっぱ泣かせたくなんてないな...苦笑。あ、他に見せんなよ...絶対...』
『...何言ってんですか、も...』
『...で、俺の可愛いお姫様は、何が悲しくてそんなに泣いてるの?』
『...む...』
『美奈子のこと、気にしてんの?』
『...』
むうっと膨れた顔をしてそっぽを向くが、両手で押さえて見つめる。何度も優しく触れるだけのキスをし、愛しい気持ちが伝われと願う。
『たまたまばったり会って話してただけなんだ。そもそも...より戻す気なんてなかったよ。俺にはこんなに可愛くて困った未来の嫁がいるんだし。人前でハッキリ言うのもな、なんて余計なこと思ってたら、お前が聞いてたわけだろ?だったらハッキリ言えばよかったと思ったよ。まぁ、最終的に言ったわけだけどな』
『...なんで?...あんなに素敵な方なのに...』
『俺はみちが好きなの、誰がなんと言おうと
手放すことは無いから』
『...』
『...いくら待っても来ないし、あの店にいたヤローら、お前のことナンパしよーとしてたの聞こえて、焦って探しに行った。で、本なんか忘れてて今届けに来たんだと』
『...ほんとに...?佐川さんに逢いに来たんじゃないの??佐川さんのことまだお好きなんでしょう...?』
『...ちょっと待った、その佐川さんってやめろ。大体、結婚したらお前も佐川さんだぞ』
『っ?!!』
『わかったか。いつもどーり名前で呼べ。それから』
『...?』
『指輪外すな。あーもー、結婚指輪買いに行くか?それなら外さないだろ?俺は今からでもいいぞ?』
『なっ、だから、色々急なんですって!』
『急でもなんでもいい。お前が一生俺と居るなら、俺に愛されて、お前が愛してくれるなら今すぐしたい』
『...うぅ...』
『...俺の気持ちわかったか?』
『...は、い...』
『...んじゃ、もっかい...』
するっと指にはめられ、そのまま指を絡ませ、首筋に吸い付かれる。
『っ?!』
『...やっぱりお前の見た目、目立ちすぎるからココにする。お前は俺のだから。もう、こんなもやもやした気持ちにさせたくないし、したくない...。なぁ、結婚しよ?』
『っ?あ、あのっ...』
ベッドで組み敷かれながら、今朝と夕方とプロポーズされると、思考もおかしくなってくるが、嬉しくてたまらない。
『...本気ですか...?』
『あぁ、勿論本気だよ?』
『...私...、さが...コウさんが思うよりワガママだし、ズボラだし、めんどくさがりですよ...?』
『あぁ、知ってるよ?』
『...家事だって苦手ってか嫌いだし...』
『そお?んじゃ、家政婦雇えばいいよ』
『...ほんとは...すっごく甘えんぼだし...』
『それは嬉しいな、もっと甘えて欲しかったから』
『うぅ、それに...』
『それに?』
『それに、コウさんのこと、独り占めしたいって...思っちゃいます...』
ドキンとする。
愛しい女が、俺を求めてることを言葉にする、そんな現実が嬉しくて愛しくて、唇を塞いでしまう。
『...俺はとっくにお前のだよ...?』
溶けそうな甘い笑顔で何度もキスをされ、幸せでおかしくなりそう。
そのまま、愛してる、好きだと、何度も何度も囁かれ、体が動かなくなる。
首筋にはいくつもコウさんの独占欲跡がつけられ、そんなにしなくてもと思いながらそれも幸せで...。
『はっ...それに...』
『ん?』
『...私、思ってるより...ずっとエッチかもですよ...?』
妖艶な笑みで、乱れたみちがそんなこと言うからゾクゾクしてしまう。吸い込まれて酔ってしまう。
『...それは嬉しいな...、お姫様が望むだけじゃ足りないくらい心も身体も愛せるって事だ...』
それを境に、気持ちが繋がったことを確かめるように夕方から朝方まで抱かれ続け、あと数時間で出勤の時間になる。
『...コウさん...』
『...ん?』
すりすりと甘えてくるみちが可愛くて、頭を撫でて抱きしめる。
『明日仕事大丈夫ですかね...』
『...んー、お前の身体が心配...苦笑』
『...現場でなきゃなんとかなります...苦笑』
『んじゃ、明日はそばで内勤な。明日から席替えしろ。...それに、もー結婚届けだそっか?』
『っだから...』
『幸い役所だからな、すぐ出せるし 笑』
『もう、そんなの出したらずーっと離れてあげませんよ?』
『離さないけどね、俺が。んじゃあ、佐川になってくれる?』
『...わかりました。私でよければ、お願いします...』
『こちらこそ、よろしくお願いします』
照れながらプロポーズを受けてもらい、ベッドで抱きしめ合う。
『あ、でも、色々早すぎるから届けはまだですよ』
『...わかった。なるべく早く出すからな。ま、どっちにしてももう逃がさないけどな』
ニコニコと微笑まれ、つられて笑う。
『...起きないとまずいですね』
『ん、風呂入るか』
『そですね』
結局風呂でまたイチャイチャしてしまい、6時のアラームが鳴る。
ヘロヘロなみちも、なんとか動き出し、身支度をする。
『コウさん、朝ごはん』
『ん、さんきゅ。つか、大丈夫か?無理しなくていいのに』
ネクタイを結ぶ手を止めて、腰を摩る。
『ん、へーき。あ、作業着玄関に置きましたよ』
『さんきゅー』
作ってもらった料理をテーブルに並べ、食べ終わると俺が食洗機に入れてる間にみちは出る準備をする。
『よし、いくか』
『はい』
きっと、毎日こうしてられる。
2人で居ることが当たり前になる。
腰を抱いて駐車場へ向かいながら、エレベーターでもキスをして微笑む。
さあ、今週も始まる。
いつもより幸せな、週明けが。