Aliceーアリスー





「面白いことー?それって君をこうやってからかうことよりも面白いことなの?」


「え、ってぎゃあああ!!!!?」


私の言葉を聞いて何故かチェシャ猫は私の体を左右にぶんぶん降り始める。


落ちる!落ちる!落ちる!


「たっ、楽しい!たっ楽しいことだから!ほっ保証するぅぅぅぅ!!」


ぶんぶん振り回されながらも必死で言葉を発してチェシャ猫を説得する。


するとチェシャ猫は少し考えて、


「ふーん。これより面白くなかったらもっと酷いこと……いやいや楽しいことしてあげるから」


とそれはそれは私にとっては怖い笑みを向けられた。


……恐ろしい。

最悪チェシャ猫がお気に召さなかったら何としてもチェシャ猫からは逃げなくては。


恐ろしさを感じながらゴクリと生唾を飲んで無言で何度もコクコクとチェシャ猫に向かって私は頷いて見せる。


そんな私を見たチェシャ猫は自分の後ろから楽しそうにキノコを私に見せた。






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