Aliceーアリスー







「ふふっ、アリスは変わらないね。さぁ、行こう!」



白ウサギは嬉しそうに笑うとピョンッと私の上から飛び降りて走り出した。



「え、ちょっ、待って!!どこ行くの!?」



訳が分からなかったが、とりあえず私も体を起こして白ウサギの後を追うために走り出す。




部屋を出て、階段を降りる。


それから廊下の突き当たりを曲がって玄関へ。




え!?もしかして外に出ちゃうの!?




私の今の格好は当然寝起きなのでパジャマだ。

しかもこの珍しい長い白髪も寝癖でぐちゃぐちゃ。



私だって一応これでも華のJK、今のこの格好が外に出られるような格好ではないことくらいすぐに判断できる。




それでも私の足は止まることはなかった。



ただ、無我夢中で白ウサギの後を追う。









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