Aliceーアリスー
すると、
「ふーん。アリスって変だね」
と変わり者を見るような目でヤマネに見られてしまった。
え?私、こんな目で見られるようなこと言いましたっけ?
「へ、変かな……?帰りたいものじゃない?」
「別に。僕は寝られればどこでもいいから」
「…………ヤマネの基準の甘さでしょ」
ヤマネの相変わらずのお眠り第一思考に呆れて笑ってしまう。
ヤマネの寝られる場所なんてこの世界全てと言っても過言ではないのではないのだろうか。
だって、廊下の端っこで爆睡する子ですよ?
「僕が良ければそれでいいんだよ。アリスは今ここに居たくはないの?だから帰り方を知りたいの?」
「違う!それは断じて違う!ここはとっても楽しくてできればずっと遊んでいたい所だよ!」
まるで絵本の不思議の国のアリスのアリスのように、様々な事件に巻き込まれながらもどんどん物語は進んでいく。
そんな体験他ではできない。
ここだけの特別だ。