Aliceーアリスー
「な、何でそうなるの!そんなことで死刑とかどう考えてもおかしいでしょ!?」
あまりにも突拍子のない話に驚いて私は思わず声を上げてしまう。
どう考えたら逆にそうなるんですかね!?
「何?私に楯突くというのか?この小娘が……」
女王様の視線が初めてこちらに向けられる。
前半こそ怒りそのままに私を睨みつけていたが後半に差し掛かり次第に様子が変わっていく。
目を丸くしてマジマジと私を見つめる女王様。
な、何だ?
「あぁ、愛らしい。なんて愛らしいお嬢さんなのかしら」
グイッ
「へ?」
何故か頬を赤く染めた女王様が私の顎に人差し指を伸ばし、私の顔を上を向けさせた。
何だ、これ。
「もっと。もっとよく見せておくれ」
「は、はぁー」
今度は両手で顔を挟まれてマジマジと楽しそうに女王様に見つめられ、私は状況がよくわからず気の抜いた返事をしてしまう。
頭の中はたくさんの?マークだ。