Aliceーアリスー




「……では革命といこうか」


そしてスっと帽子屋は表情を引き締めた。

覚悟を決めたその表情は元から美しい顔だったこともあり、ものすごく凛々しく、美しさが増された表情だった。


「フフッ、楽しそう」


それを見てチェシャ猫はいつものニヤニヤ顔で笑う。

やったー!帽子屋も味方になってくれるなんて心強い!


「さて、フラミンゴ達の助け方をあとから考えると言っていたけれど何かいいアイディアは思いついたかい?アリス?」

「うっ、それがまだ……」

「そんなことだろうと思っていたよ。なるようになるとでも思っていたんじゃないかい?」

「…………」


帽子屋の冷静な言葉があまりにも的確すぎて何も言えなくなる。

思考を丸々読まれている気分だ。


「私が作戦を立てよう。名前はシンプルにプランA」






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