びとうくんとさとうさん。
そこは、わたしの席だ━━━。
彼の席は廊下側のいちばん後ろ。
わたしの席とは真逆。
まさかわたしの席と自分の席を間違えるわけない。
だったら、どうしてわたしの席でびとうくんが眠ってるの?
少しずつ、自分の席へ音を立てず近づいていく。
なんだか無駄に緊張して、ドクドクと鼓動が速くなる。
きっと、今びとうくんが起きてしまったら、どんな反応をすればいいのか、自分がどんな反応をしてしまうのか予想ができないから。