ねえ、きみがすき



あたしの視線が自分の瞳に向けられていることに気がついたのか、バッと顔を背けられる。



さっきまでは目をつむっていたから気づかなかったけど、茶色だったはずの西浦くんの瞳は海の底のような綺麗な碧色を映していた。



「さっきのピアノといい、その瞳の色──もしかしてだけど、西浦くんって……」




“シオン”なの?



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