ハロウィンの館〜八年越しの復讐〜
「案内します!」

悪魔が立ち上がり、私は部屋を出た。

長い廊下を歩き、一番奥の大きな扉を開ける。そこには、広くて私の家に負けないぐらいのお風呂があった。

「ふ〜ん……。なかなかいいお風呂じゃない」

「ありがとうございます!着替え、ここに置いておきますね〜」

悪魔が出て行った後、私は湯船に浸かり、ゆっくりお風呂に入った。

こんな山の中にあるボロボロの洋館に、素晴らしい調度品やおいしい料理、こんな立派なお風呂があるなんて信じられない。きっとゲストルームも高級な素晴らしいものなのだろう。

期待に胸を膨らませながら、私はお風呂から出た。

用意されていた白いネグリジェに着替える。サイズは私にぴったりだ。

廊下を歩き部屋に戻ると、夏樹の姿がなかった。そして部屋にいた人物のうち、三人がいなくなっている。

「あれ?夏樹は?」

「ああ…。眠くなってしまったようなので、先に部屋に案内しました」

包帯人間が微笑んで言った。

「ふ〜ん……」

その時、ガチャリと音がして扉が開き、死神が入ってきた。その後ろには、フランケンシュタインが微笑んで立っている。
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