ハロウィンの館〜八年越しの復讐〜
私は体を起こす。まだ眠ろうとは思っていなかったので、やって来たお客は命拾いした。私が怒ればパパもママも黙ってはいないから。

「ねえねえ、私の部屋で遊ぼうよ！」

ドアが開き、入って来たのはオオカミ少女。まだ仮装をしている。

「ね？私の部屋は隣なの」

「……別に、いいけど……」

私は立ち上がり、オオカミ少女と共に部屋を出る。嬉しそうなオオカミ少女に私は言った。

「言っておくけど、この私が遊んであげるのだから感謝しなさい！！」

「は〜い！」

オオカミ少女が自分の部屋の扉を開けた。



部屋の中は、オカルトチックなものであふれかえっていた。理科室にある骸骨の模型、怪しげな黒い背表紙の本がたくさん並び、赤や緑の謎の液体が入った瓶が机に置かれている。

「すてきなお部屋でしょ？魔法の研究をしているの！」

オオカミ少女は笑う。私は顔をしかめた、

「なんか変！！この部屋、気味が悪い。あんた暗いよ。友達いないんじゃない？」

オオカミ少女は笑いながら、黒猫のぬいぐるみを抱きしめる。
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