あの日のあたしへグッドバイ
第一章

パパとの会話

きっかけはほんとにささいなこと。

「マコ、今日のお味噌汁、味が濃い」
「ごめん!ちょっと煮立たせすぎちゃったみたい」
パパからの一言に、きわめて冷静をよそおってあたしはこたえる。

あんまりパパを刺激しちゃいけない。
それは今までの経験上よく分かってる。

これが、ちょっとした親子の会話。
そう受け止められたらどんなにいいことか。

でも。
つもりつもったあたしのイライラは、大きい。
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