イジワル同期は溺愛パパ⁉ でした
食事を終えて安藤とともに後片づけに取りかかっていると、テーブルを拭き終わった彼がキッチンで洗い物をしている私の背後に回り込んできた。
安藤は私の背中に自分の体を密着させながら、私の手から泡立ったスポンジとお皿を取り上げた。
「あとは明日俺が洗うから。だから……」
安藤はそう言うと洗剤の泡がついた私の手を握り、それをお湯で洗い流してタオルで拭う。
「だから?」
斜め上に視線を向けて安藤の瞳を見つめて尋ねれば、ストレートな言葉が返ってきた。
「ベッドに行かない?」
熱く火照っている安藤の体温を背中に感じた瞬間、体の奥が疼き出す。今すぐ彼のすべてがほしいと、自分の心と体が訴えているのがわかった。
彼に向き合い「……行く」とつぶやけば、瞬く間に体が宙に浮かび上がる。
キッチンから寝室までのわずかな距離が我慢できず「朝陽」と安藤の名を呼ぶと、彼の首に腕を巻きつけて頬に短いくちづけを落とした。