そんな目で見ないでっ!
しばらく考え込むように黙っていたが、何かを決めたように顔を上げると


「じゃあ、俺を男として意識してもらえるように頑張る!
だから秋菜も逃げんなよな!」


と笑った。


「そーいうわけだから一緒に寝る?
あ、風呂が先か!」


「エッ?!む、無理!」


「アハハ!冗談だって!
何焦ってんだよ。
もしかして意識した?」


「このマセガキ!」


いつもの司に戻っていて秋菜はホッとしていた。

司はリビングのソファーで眠ると言い、ソファーに布団を持ち込み、早々と眠ってしまった。

秋菜は部屋で司の事を考えていた。


「やっぱないよね…
まずいよ、さすがに…
ってか年下だし、今日まで小学生だったし、弟みたいなもんだし…
何なの、全く!
この前まであきちゃん、あきちゃんって可愛かったのに…
って、あー!あいつってば呼び捨て!
もうマジで何なの…」


ベッドに座り、お気に入りのうさぎのぬいぐるみを相手に自問自答。
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