そんな目で見ないでっ!

初デート?

「早く支度しろよ!
あ、何なら俺が着替え手伝う?」


「!?
い、いい!遠慮する!」


「照れんなって!
俺なら全然気にしねーから、秋菜の裸。
…いずれ見るわけだし」

「出てけっ!」


枕を司目掛けて放り投げると、司はひょいとよけながら


「んじゃ、俺、下で待ってっから」


とウインクをして部屋を出た。


「あたし、寝るから!」


秋菜が閉まるドアに向かい叫ぶと、ドア越しに司が


「寝たら襲う」


と言い、階段を下りて行った。


「襲うって…まさかね」


そのまま寝てしまおうと思ったが、司の言葉が引っ掛かり身支度を整えた。

買ったばかりのチュニックにジーンズ。


「スカートのがいいかな…」


鏡を見ながらそう呟いて、慌てて首を振った。


「って、何言っちゃってんの?!
司と出掛けるだけなんだから」
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