そんな目で見ないでっ!
階段を下りて行くと、司は秋菜の母親と楽しげにお茶を飲んでいた。

下りてきた秋菜を見て、パァッと顔を輝かせ


「すっげー可愛い」


と顔を赤くして笑った。

秋菜の母親はそんな二人を見て嬉しそうに笑っている。

常々秋菜に


「司君、良いコよね。
将来秋菜と結婚してくれないかしらねー」


と言う程司を気に入っているので、デートを手放しで喜んでいるのだ。


「な、何言ってんの、こんなの普通だよ…」


司に褒められて照れ臭くなった秋菜はそう言いながら嬉しかった。


「じゃあ秋菜ママ、娘さんをお借りします」


司が秋菜の母親に頭を下げると


「どうぞ連れてってくださいな。
司君ならいつだって許しちゃうから」


秋菜の母親は嬉しそうに言った。


「もう!何言ってんの!」


横で秋菜が膨れっ面をすると、秋菜の母親はクスッと笑いながら


「今はね、年下の男の子が流行ってるのよ。
それに、大人になったら年の差なんて何て事ないんだから。」


と耳打ちした。
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