そんな目で見ないでっ!
司は何事もなかったように秋菜の手を握るとバスを降りた。
「到着!どっから回る?
秋菜の好きなの全部制覇しよーな」
大きな門の前で司は人目を気にする事なくそう言いながら繋いだ手に唇を押し当てた。
傅く王子、そんな言葉が似合いそうだと秋菜は思ったが、すぐに周囲の視線に気付き恥ずかしくなった。
「最初はどこにする?」
「うーん…じゃあアレ!」
秋菜はコーヒーカップを指さした。
「秋菜、昔から好きだよなー、アレ」
司が優しく笑いながら言うので、秋菜は自分の方が子供っぽく思えた。
「さて、いっちょやりますか?!」
「えー!またやんの?」
コーヒーカップに乗り込むと、始動のブザー音を聞きながら司がニヤリと笑い、動き出したのと同時に中央のハンドルをぐるぐると勢いよく回し始めた。
昔から司はコーヒーカップに乗るとハンドルを回しまくり、降りる頃には青い顔になり気分を悪くしていた。
なので今回、秋菜は止めようとしたが、司の力には叶わなかった。
「到着!どっから回る?
秋菜の好きなの全部制覇しよーな」
大きな門の前で司は人目を気にする事なくそう言いながら繋いだ手に唇を押し当てた。
傅く王子、そんな言葉が似合いそうだと秋菜は思ったが、すぐに周囲の視線に気付き恥ずかしくなった。
「最初はどこにする?」
「うーん…じゃあアレ!」
秋菜はコーヒーカップを指さした。
「秋菜、昔から好きだよなー、アレ」
司が優しく笑いながら言うので、秋菜は自分の方が子供っぽく思えた。
「さて、いっちょやりますか?!」
「えー!またやんの?」
コーヒーカップに乗り込むと、始動のブザー音を聞きながら司がニヤリと笑い、動き出したのと同時に中央のハンドルをぐるぐると勢いよく回し始めた。
昔から司はコーヒーカップに乗るとハンドルを回しまくり、降りる頃には青い顔になり気分を悪くしていた。
なので今回、秋菜は止めようとしたが、司の力には叶わなかった。