そんな目で見ないでっ！
友利と亮太は今でも付き合っている。

亮太は男子校に入学したため、会えるのは休みの日位なのだが、それでもゆっくりと続いている。

さくらとはその後口を聞かなくなったが、どういうわけかさくらは友利の後を追い掛けるようになった。

高校を決める時も


「さくらは、友利ちゃんと同じ高校を、受験します」


と担任に言い、まんまと同じ高校に入ってきた。

一年、二年はクラスが違ったが、三年で同じクラスになった時、友利は嫌で仕方がなかった。

しかし、そんな事はお構いなしで、さくらは事あるごとに友利に接して来る。

友利の親友、秋菜にまで馴れ馴れしくするようになり、友利は気が気ではなかった。

そんな所にさくらのあの発言で、友利の苛々はピークに達してしまった。


「どーしたの？」


秋菜の言葉に、友利はさくらとの事を全て白状していた。
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