そんな目で見ないでっ!
司はさくらを睨みつけた。


「あんたってさ、秋菜のダチじゃねーだろ?」


司の言葉にさくらは目を潤ませて


「ひどーい!
さくらは嘘なんてつかないよー」


と甘えるように言った。

司は馬鹿にしたように鼻で笑いながら


「あんたみたいな計算高そうな女、秋菜が好き好んで付き合うわけねぇもん」


と言った。

言われたさくらは泣きそうな顔になり


「ひどいよー。
せっかく教えてあげたのに~」


と言った。


「ご親切にどーも。
でも俺さ、3時間前からここにいんだよね。
秋菜が出てきたのを見過ごすわけねぇじゃん。
あとさ、俺、あんたみたいな女に興味もねぇし、泣き落としも効かねぇよ。
分かったらどっか行ってくんない?
ウザイよ、あんた」


司が冷たく言い放つと、さくらはがらっと表情を変えた。


「あんた最高!気に入ったよ」


話し方もすっかり変わっていた。
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