そんな目で見ないでっ!
しばらく歩いてゲームセンターの前まで来ると


「遊んでこ」


と司は中に入っていった。

プリクラコーナーまで来ると、ニコニコ笑いながら


「一緒に撮ろうぜ」


と中に入っていった。

秋菜は司から少しだけ離れて並ぶと、カメラに向かってポーズを作った。

司は面白くなさそうな顔をしたが、シャッターが切れる瞬間に秋菜に抱き着いた。


「やりー!秋菜とのラブラブ2ショットゲーット!」


辺りを気にする事なく大きな声で叫ぶ司の口を秋菜は手で塞いだ。


「恥ずかしいってば!」

「フガフガ…」


「黙るまで離さないから!」


「ウガウガ…」


離さないと言われ、司はわざと声を出し続けた。


「わざとやってない?」


しばらくして秋菜が気付くと、司は笑いながら


「ばれたか」


と、チロッと舌を出しながら言った。
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