そんな目で見ないでっ!
「次はこれ!」


司は次々に秋菜に服を渡し、着替えさせた。

そのたびに目をキラキラさせて喜んでくれるので、秋菜も段々楽しくなってきた。

めぼしい服を全て着終わると、司は悩みはじめた。


「あれも可愛いし、これもよかったし…
あー!決めらんねぇ!」


「じゃあ、あたしの好きなの選んでいい?」


「駄目!俺が選ぶ!」


そんな司が可愛くて秋菜はクスクス笑っていたが、司は服選びに夢中で気付いていなかった。


「決めた!これとこれ!」


司が指差した服に秋菜は戸惑った。


「ミニ?!」


「だって超似合ってたし」


「でも、ミニでしょ…」


「俺が選んでいいって言われたじゃん」


秋菜が複雑な顔をしていると、司は笑いながら


「俺とのデート用なんだからいいじゃん」


と言い、服を抱えてレジに向かった。

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